取引先の方や上司に褒められたりお世辞(!?)を言われた時に出てくる言葉「とんでもございません」。よく使われるビジネス用語ですね。
しかし、この言葉って実際には正しい言葉なんでしょうか?また、言い換えるとどんなことばが最適なんでしょうか?
「とんでもございません」の正しい敬語について詳しく見ていきましょう!
「とんでもございません」の意味は何?
そもそも「とんでもございません」ってどんな意味なんでしょうか?
「とんでもございません」という言葉は、「とんでもない」という言葉を丁寧に言った言葉として使われています。 「とんでもない」は、「予想外のことだ・意外である・滅相もない」などの意味として使われます。
「とんでも」に「ない」がついているので、この「ない」を敬語にした「ございません」を使うことで「とんでもございません」という言葉になっているようです。
しかし、実際は「とんでも」と「ない」は別々に使われるものではなく、「とんでもない」という言葉がひとつの単語として使われるのが正しいので、正確に言うと「とんでもございません」は間違いだとされています。う~ん、敬語は難しいと改めて思うところですね。
しかし、実際には使う場面によって使い分けるのがいいようです。。。
「とんでもございません」を言い換えると?正しい敬語は?
「とんでもございません」は、使う場面によって、適切なときと不適切なときがあります。具体的に見ていきましょう。
褒められたときに使う言葉は?
実際に使うときはこういった場面が多いのではないでしょうか?上司やお客様に褒められたときやお礼を言われたときなど。そんなときは「とんでもございません」を使ってもOKです。
日本語としては正確ではありませんが、謙遜の意味を込めて「いえいえそんなことはありません」と軽く否定するときには「とんでもございません」や「とんでもありません」を使っても問題ないとされています。
またこのようなとき、同じ意味で言い換えるとすれば、
- お気遣いありがとうございます。
- 恐れ入ります。
などと使うことが出来ます。
強く否定したいときに使う言葉は?
それはとんでもないことだ!と強く否定したいときには、「とんでもないことでございます」と使うことが出来ます。
これは、「とんでもない」の敬語として正しい言葉。しかし、この「とんでもない」は「もってのほかだ」という強い否定の意味でも使われるので、目上の方に褒められたりした時に使うと失礼に聞こえることも考えられます。
ですから、「とんでもないことです」や「とんでもございません」という言葉は、目上の方に強く否定したいことがあるときに使うようにし、褒められたときなどは使わない方がいいようです。
まとめ
「とんでもない」には日本語の難しさが隠されていますね。「とんでもございません」は間違った言葉ではあるものの、使う場面によっては使っても問題なさそうです。
ただし、「その言葉は間違っている」と思う方もいるので、そういう時には「恐れ入ります」など別の言い方をすると間違いなさそうです。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!